ハムスターの話
お久しぶりの更新ですよ。
なんか忙しいんですよ。なんか……私ADHDもたぶんあるんで(診断としてはASDですが)、頭が忙しい。気づいたら予定が詰まる。そして、疲れてしまうのです。
さて、表題通り、ハムスターのことを話します。キイロネズミが小学生のとき、「とっとこハム太郎」が流行りました。ハムタロサーン!当時ハムスターの飼育書がけっこう書店にあって、ハムスターのゲームもよく発売していました。「ハムスターパラダイス」というゲームを友達がやっていて、私も始めたらこれがすごく楽しくて。ハムスターパラダイスはGBCで「4」までいきました。ハムスターパラダイス4は、ゲームボーイカラーの最終盤に出たもので、まさしく、ゲームボーイカラーの集大成の1つと言えるソフトです。今やっても、きっと面白い。
……肝心の本題を話していなかった。
なんと、うちに、ハムスターが2匹やってきました。小学生時代からまじでハムスターが飼いたかったですが、小児喘息があったことと、祖父が大のねずみ嫌いで見かけ次第殺処分するような人でしたので、飼うのは諦めていました……が、この度!オットがいいというので、ついに!お迎えしました!
1匹は、ジャンガリアンハムスターのサファイアブルーオス。「まめ」という名前です。まめは名前の通りちょっと小柄な子で、ペットショップに一緒にいた兄弟とくらべてひと回りもふた回りも小さかった。でも元気にちょろちょろ動いて、もりもり食べて、10g増えました。現在、35g。
もう1匹は、ジャンガリアンハムスターのプディングカラーのメス。名前は「もち」です。プディングハムスターは本来、名前通りプリンのように薄茶色というか、黄色に近い色をしています。でももちは、プディングハムスターにしては白くて、一瞬パールホワイトという毛色にも見えます。どうやら、プディングの毛色にそれが白っぽくなる遺伝子が乗ったものだと思われます。で、プディングは「肥満遺伝子」というのを受け継いで生まれてくると相場が決まっているので、ちょいポチャでうちにやってきました。50g強。このもち、ちょっと病気持ちで心配です。
この2匹、つがいのように雌雄いるわけですが、交配させる予定はありません。ケージも別にしています。その予定だったのですが、こないだの動物病院受診で、「もち」の病気が判明。どちらにせよ交配は不可能だとわかったのです。
もちが患っている病気は「トリコモナス症」という、寄生虫(ただしくは原虫というそうですが)の感染症です。トリコモナスは性感染症の「ちつトリコモナス」とはまた別の、「腸トリコモナス」により引き起こされます。ハムスターは子どもの頃、母親ハムスターのふんを食べることで栄養補給します(ハムスターはふんに残った未消化の栄養を再吸収するため、もともと食糞の習慣がある動物です)。そのときに感染した可能性が高く、つまりは母子感染が多いようです。だから、トリコモナス持ちのメスは子どもを生まないに越したことはありません。爆弾をかかえた子どもたちが生まれてきます。
さて、運悪くもちは、トリコモナスを母ハムスターからもらってしまい、気づかずにペットショップにおろされてきたわけです。ペットショップの時点で軟便があり、他の子を選んでも良いと言われましたが、もちを最初に飼おうと考えたので見捨てるわけにはいかないと思い(病気持ちのハムスターは売れないので、そのあとどうなるか心配で)、そのままお迎えしました。結果的に、初診ではハムスター生体のお金の倍以上の診察費用がかかりましたし、これからも何度も通院するのでけっこうお金がかかるのですが、関係ありません。もちが少しでもいいハム生を送れるように、できることはしてあげたいと思います。
ペットとしてハムスターを飼うようになってから、人間ってなんてエゴが多いんだろうなぁと思うようになりました。まぁ私もペットとしてハムスターをお迎えした以上、同じ穴の狢なわけですが。ハムスターはもともといなかった毛色がブリーディングにより作り出されています。犬や猫も、特徴的な品種がいろいろありますが、人間の意図的なブリーディングの結果です。そして遺伝子が偏った結果、病気をしやすい子が生まれてくることも珍しくありません。
こんなことなら、生まれてこない方が楽だっただろう。そういう個体もいます(本人?はなんて思うかわからないので決めつけられませんが)。
うちに来てくれたもちも、ブリーダーが母ハムスターはトリコモナス持ちだと気がつかず交配させてしまったために、生まれてきて早々に軟便の洗礼を受けてしまいました。
ハムスターは軟便が悪化して下痢症まで行ってしまうと命の危険もあるので、もしかしたらもちはあんまり長生きできないのではないだろうか、と頭をよぎることがあります。
実家に昔、犬のウェルシュ・コーギーがいました。その子が死んだとき、母はながいことペットロスになり、結果的に母までが健康を害してしまいいまだ通院中です。動物は人間のように話せない分、人間が動物の気持ちを予想して考えてしまいます。また、人間の臨終のように、言葉を交わしたお別れもできません。なおのこと、物言わないペットの死は人間にとって、心残りになりやすいのかもしれません。
まめは元気ですが、ハムスターのことですから長くても2年ちょっとです。もちに至っては、すでに病気持ち。お別れのことを考えると、お迎えしたばかりなのに憂鬱になってしまいます。